五輪メダリストであり、スポーツ心理学者である、
田中ウルヴェ 京さんの著書「心の整えかた」からの紹介です。
「自信」とは、『広辞苑』(第七版)では、
「自分の能力や価値を確信すること。自分の正しさを信じて疑わない心」とあり、
「自分の能力や価値を信じること」と定義しています。
では、どうすれば自信を培うことができるでしょうか?
自信には、2つの種類があります。
「結果予期」の自信と、「効力予期」の自信です。
「結果予期」の自信:
→ 「良い結果が出て自信になった」という種類の自信のこと、
「効力予期」の自信:
→ 効力とは、「効力を及ぼすことができる力=自分が〇〇をできる力」の意味であり、
効力予期の自信とは、人から見えていなくても、
自分が今日できたこと、継続していることを通じて、
「自分には実力をつけるまでの積み重ねを続ける能力があり、
価値のある人間だと信じていること」です。
この自信も、れっきとした「根拠ある自信」であり、
これこそ、メンタルトレーニングによって、
しっかりと根付かせておきたい自信です。
効力予期の自信は、結果を出すまでの過程で培われていく自信であると同時に、
結果が出なかったあとも、次に進むために使えるものです。
勝ち負けは、自分ではコントロールができません。
相手が自分より強ければ、相手が自分より速ければ、
どんなに頑張っても負けてしまいます。
結果予期のことだけを考えていたら、もちろん、
負けても自信にはつながりません。
でも負けるという結果が出るまで努力を続けた、
その経験で得たものがあったはずです。
それにしっかり意識を向けることができれば、
経験が自信となり、次に繋がっていきます。
指導者のみなさん、
選手の自信を培うのに、「効力予期」の自信を利用しませんか?
「効力予期」の自信を培うことは、コントロールできます!